DEILDテクニックは、凝縮されたWILDテクニックのようなもので、起きている状態から明晰夢に滑り込むことができます。
DEILDとは、「Dream Exit Initiated Lucid Dream」の略で、和約すると「夢脱出潜在明晰夢」という意味になります。わけわかりませんね。まぁそこは気にせず、やり方さえ読んでいただければ意味がわかるはずです。
正しい条件さえ揃えば、非常に簡単に明晰夢を見ることができ、しかも一晩に何度も行うことができます。
また、いい夢から誤って早く起きてしまったときにも、意図的に夢に戻ることもできるようになります。

DEILDのやり方

普段から眠りが浅い人は、自然とDEILDをできるようになっている可能性があります。
いつもぐっすり眠るタイプの人は目覚まし時計などを使って実践が可能です。

STEP 1. 一時的に起きる

DEILDを行う理想的なタイミングは、眠りについてから4〜6時間後のレム睡眠フェーズが長くなるところです。
まず、それくらいの時間帯に一度少しだけ目を覚ます必要があります。
自然と目が覚めるという人はそのチャンスを利用すれば良いです。
そうでない人はアラームを設定しましょう。
ここで重要になるのが、そのアラームは自分の目をふと覚ましてくれる以上の音はならないようにすることです。
あなたが半分目が覚めた状態になるくらいのタイミングで自発的に音が終わるように設定しましょう。

2. 完全に静止してビジュアライズする

夢と現実の狭間にいる状態で身体は一切動かさないでください。
少しでも動くと、脳に信号が送られ、完全に意識が戻ってしまい、起きた直後に感じられる軽い金縛りのような重さも感じられなくなります。
なので、アラームを消すために自分の身体を動かす必要がないということが非常に重要なのです。

身体を静止させ、目も閉じたままにして、さっきまで見ていた夢を思い出して想像してください。
目が覚める直前の夢の中の立ち位置に戻るのです。
これが無意識のうちにそうなる場合もありますが、そうじゃない場合は直前の夢の景色、音、匂いや感情などのディテールを細かく脳内で再現してください。

3. 夢へ戻る

このステップは自分の意思というよりは自動です。最初の二つのステップを正しく行えば、脳が同じ夢を作り出し、あなたをそこに送り込んでくれます。そして唯一の違いとして今回はあなたが夢だと自覚しているのです。

WILDテクニックで見る明晰夢のように、DEILDの明晰夢も高い自己意識とともに夢に入るので、最初からすごく鮮明です。
明晰夢に入ったら、すぐにリアリティチェックをすると尚良いです。

ステップ1と2で一時的に目を覚ましている時間は実質数秒間です。
もし目が覚めたまま、動かずに数分間が過ぎてしまったらもう元の夢に戻ることはほぼ不可能です。
でも、ガッカリする必要はありません。その状態からWILDテクニックを実践すれば明晰夢が見れるかもしれません。身体と脳は既にWILDテクニックにとって理想的な状態です。そのチャンスを使ってまた新しい夢のビジュアライズを始めましょう。