睡眠サイクル調整法(Cycle Adjustment Technique)は、身体に化学的に影響を与えることによって明晰夢を見やすくする方法です。

概要としては、睡眠サイクルを調整して早朝のREM睡眠時に意識が戻りやすくするということです。
正しく行えば、一週間に4回明晰夢を見ることができます。

初心者にも非常に効果的で、10人の学生が参加した実験では、8人が最初の2週間で明晰夢を見ることに成功し、その期間内で一人平均2回の明晰夢を記録しています。

サイクル調整法はイギリスの明晰夢専門家のダニエル・ラブ氏によって編み出された手法です。
彼が著した「Are You Dreaming?」ではサイクル調整法を含めて明晰夢を見るための様々な方法が書かれています。

睡眠サイクル調整法の基本はこのような流れです。

ステップ1

目覚まし時計をいつも起きる時間の90分前に設定します。
これを一週間毎日行うこのによって体内時計をセットします。
この一週間は準備期間なので、明晰夢は見ることはありません。

ステップ2

8日目からは、目覚ましの時間を交互に90分づつずらします。
通常、早起き、通常、早起き、通常、という感じです。
寝る前に、早めに起きるという意識を持ち、リアリティチェックをたくさん実践しましょう。
翌朝に早起きしないということを自分でわかっていても頭を早起きモードにして眠りにつきます。

原理

目覚ましが通常の時間になっている日にも身体は早起きするつもりでいます。
なので、まだ夢を見ている最中でよ脳が刺激されて意識が戻りやすくなるのです。
これによって明晰夢を見る確立は劇的に上がり、二週間目に一日おきに見たとして最大4回まで見ることが可能です。

サイクル調整法はどれだけシンプルな方法かということはこれでお分かりいただけたかと思います。
記憶に何かを残しておく必要もなく、風景をビジュアライズすることも、他の脳を騙すトリックを練習する必要もありません。

一番大変なのは、決まりを破らずちゃんと早起きすることです。
一日でもサボると身体の化学反応が変わり、明晰夢を見やすい状態が作りにくくなります。

よくある質問

サイクル調整法を実践するときは何時に布団に入ればいいですか?

起きる時間に毎晩同じ時間に布団に入ってください。この手法は、体内時計をプログラミングすることによって、特定の成分が体から放出されるタイミングをコントロールするということです。布団に入る時間が一定であればあるほど、上手くいきます。

早起きしたあとは何をすればいいですか?

布団に戻ること以外なら自由に過ごして大丈夫です。
起きたあとの90分間はリアリティチェックをできるだけ頻繁に実践しましょう。その後の一日はいつも通りこれまでと同じように過ごしてください。日中にもリアリティチェックをしておくと自発的に明晰夢を見やすくなります。

通常の時間の日に早く目が覚めてしまったらどうすればいいですか?

横になったまま、次回夢のなかでもっとリアリティチェックをするように自分に言い聞かせましょう。
MILDやWILDテクニックを使ってみて、また夢の世界に戻るのも良いです。

寝坊は絶対しちゃいけませんか?

通常の時間の日なら大丈夫ですが、極力しない方が新しく作った睡眠サイクルを崩さずに済みます。

どれくらいの期間、睡眠サイクル調整法を実践すべきですか?

もし明晰夢を見ることに成功することができたなら、いつまてでもこの手法を繰り返しえして問題ありません。
ダニエル・ラブはステップ1を数ヶ月に一回行うことを勧めています。

みなさんも是非この睡眠サイクル調整法を試してみてはいかがでしょうか。