「夢を全く見れない」と言う人がたまにいますが、人間は8時間寝たらそのうち約100分間は夢をみているので、夢を見ていないのではなく、覚えてないだけの可能性が高いです。（短い睡眠しかとっていないと夢を見てない可能性もあります）
明晰夢を見るためには、たくさんの夢を忘れないまま起きられることが必須です。
夢を覚えておけるということは、それだけ自己認識が強く、明晰夢もちゃんと覚えておけることです。
ほとんど夢を思い出せなかったり、全く思い出せないという人でも、これから紹介するテクニックを使えば、頻繁に夢を覚えておくことができるようになります。
レム睡眠の時間を確保する
常に寝る時間を惜しむような生活をしている人は明晰夢を諦めたほうがいいかもしれません。
明晰夢を見るためには、脳が十分リラックスして十分な休みを取っている必要があります。
また8時間未満の睡眠では朝方に長めのレム睡眠に入ることは難しく、明晰夢が最も見やすいタイミングを作りだすことができません。
寝た後に最初に見る夢は数分間の短い夢で、深い眠りのフェーズに挟まれています。
この夢を覚えている可能性は極めて低いです。
最初の夢の90分後に2回目の夢フェーズがきて、一回目より少し長く続きます。
ですが、45分〜60分間も続くようなREM睡眠は4回目か5回目のレム睡眠サイクル（寝てから6時間後くらい）でやっと始まります。
つまり、5～6時間しか睡眠時間を取れていない場合は、新しい情報と記憶を脳が処理するのに必要な長いREM睡眠まで辿りつくことができていないことになります。また、この長いREM睡眠に入らないと、睡眠による精神の健康維持には効果がないと言われていますで、しっかり睡眠時間は確保しましょう。
ほとんどの明晰夢は朝の6時以降に起こり、特に鮮明で長い明晰夢は8時間寝たあとの二度寝の最中に起こります。
もしあなたの仕事等の都合で平日は8時間の睡眠を確保できないとしたら、せめて週末には1日2時間づつ余分に睡眠をとりましょう。遅く起きるのがダメなら代わりに早く寝るようにしてください。
夢日記をつける
ここから先は十分なレム睡眠を確保できるという前提で、夢を覚えておく方法を説明します。その方法とは、すばり夢日記を付けるのです。（夢日記をつけるためにこの記事を読んでいる方でも読みつづけてください）
今夜、寝てから4時間半後にアラームが鳴るように目覚ましを設定してください。
これによって長めのレム睡眠フェースで目が覚めるので、起きた直後はさっきまでみていた夢を覚えているはずです。
夢を研究する専門家は、人は目が覚める直前の夢しか覚えていないことがほとんどだと言っています。夢をみてもそのあとに更に深い眠りに入ると、最初の夢は永遠に忘れ去られます。
ベッドからすぐ手が届くところにノートを置いておき、アラームで目が覚めたらすぐに夢のディテールを書けるだけたくさん書きます。
もし何も浮かばないのであれば、恐らくまだ夢を見ていないということなので、落ち着いて横になったまま、何の夢を見たいかを妄想しましょう。
夢日記を付けるときは、すべて現在進行形で書き、現実では珍しい人物やキャラクター、マーク、シーン、設定などの下には線を引きましょう。（詳しくは夢日記の付け方の記事を読んでください）
このトリックを、朝自分が起きる時間まで90分間置きに実行すれば、朝までには４～５つの夢を記録することができるはずです。
このテクニックは非常に効果的で、夢を覚えている確立が劇的に向上されます。
90分間置きに目を覚ますのは苦痛かもしれませんが、その代償として鮮明な夢の記憶を得ることができ、自分では思いもしなかったような人物や場所やアイデアが自分の頭のなかでぐるぐる回っていることに気づくことができます。
瞑想とアファーメーション
瞑想することは明晰夢を見ることに非常に役立ちます。
それ以外にも、瞑想を定期的に行うと、ストレス解消や、集中力の向上、幸福を感じることにも影響するということが科学的に証明されています。
瞑想は、起きている間だけじゃなく、眠っていて夢を見ている間でも自己認識を深めることに繋がります。
それだけでも夢を覚えておくことに役立ちますが、さらに、眠る前に瞑想を習慣づければ「私は夢を覚えておける」というようなアファーメーションを植え付けることも可能になります。
でもやろうと思っても、なかなか意識がリラックスせず難しく感じるかもしれません。そういう方は、脳波誘導CD等を聴くと自然とリラックスして感受性の高い状態にしてくれます。
>瞑想の仕方
>脳波誘導について
サプリメントやハーブを使う
夢を活性化するためを目的としたサプリメントやハーブが存在します。これらのサプリメントの効果の一つとして夢を覚えておきやすくなります。
ビタミンB6のサプリメントや、Calea Zacatechichiというハーブは、自己認識を高め、夢が活性化されます。
朝起きた時に夢を覚えている確立がグンと伸び、たまに明晰夢を見ることもあります。
このようなサプリを接種して更に強烈な夢を見ることも可能ですが、明晰夢を見るために必ずしも必要というわけではありません。また、各サプリメントには推奨用量というのがありますので、自己責任でお試しいただければと思います。
>夢を活性化する食材
最後に
何度も書きますが、明晰夢を見るためには、普段から夢を覚えておくということがとっても重要です。
明晰夢をみたいのであれば、週にいくつかの夢を記録する夢日記をつけるべきです。
必要と感じた時には文字だけじゃなくて絵を描くと更に効果的です。
夢日記に絵を書いた夢は、何年たっても思い出せるものが多く、逆に書きもしなかった夢はほんの数分で二度と思いだすことができない夢となってしまいます。たとえその夢が明晰夢だったとしても同じです。
夢日記に記録した明晰夢にはわかりやすいように「明」というマークを付けておけば、たまに明晰夢だけを振り返って読むときに便利です。
明晰夢は魅力的な精神世界の旅です。その旅での発見は記録しておく価値が大いにあります。
