瞑想は、MILDテクニックとWILDテクニック両方で夢をもっと鮮明するのに役立ちます。
それだけでなく、世界中の人々はリラックス効果、ストレス解消、集中力と脳の吸収率の向上、意識の変化等の効果のために日々瞑想をしています。

瞑想することは心身共に利点が多く、精神的エネルギーを一つの目標に集中するプロセスによってあなたが求めているものを、ほとんどなんでも成し遂げるための手助けになります。

瞑想

更に、瞑想と明晰夢のリンクも科学的に証明されていて、両者ともが自己意識を高める効果があり、思慮深くなるということがわかっています。
ということは、瞑想をすれば夢を覚えておける可能性が増し、想像力も増し、必然的に明晰夢が見やすくなるということです。
瞑想を習慣づけると、より深いリラックス効果を得ることができ、明晰夢を見る頻度がグンとあがります。

そもそも瞑想って何?

瞑想は5000年以上前から世界中で行われており、ほとんどどの宗教をとっても、瞑想という要素が含まれています。

瞑想宗教

でも決して宗教に入っていないと瞑想ができないというわけではありません。瞑想は、意識と体の繋がりを研究する精神生理学という分野に分類され、科学的にもその効果が証明されています。

明晰夢を見るための瞑想をするには、真逆のスキルを身につける必要があります。

①集中力

高いレベルの精神的集中力

②静止力

心を静かにする力

です。

別に修道士のようにになる必要はないのでご安心ください。
一般人のように忙しい人でも瞑想はできます。

ここではシンプルな瞑想ルーティンを二つ紹介します。

一つは、心を静かにする呼吸。
もう一つは、意識を集中させる誘導瞑想です。
両方とも楽しんでできると思いますし、実践すると、すぐに瞑想をすることの利点を実感することができるはずです。
脳波誘導CDを持っていればそれを聞きながら行っても良いです。

ルーティン① 呼吸

まず、静かな場所を探しましょう。
そこで、いわゆる仏陀のように足を組んでも良いですし、椅子に座っても良いですが、背筋をピンと伸ばし、眠くならないような姿勢を取ります。

目の力を抜いて目を閉じ、自分の呼吸に意識を向けてください。
呼吸を意図的にコントロールする必要はありません。

鼻で息を吸っては吐いて、空気の流れが体内でどのように感じるかを観察します。

呼吸

最初は頭の中に余計な考えがたくさん飛び交い、瞑想をしていない時以上に心が騒がしくなっているように感じるかもしれません。
でも実際は、あなたの自己意識が高まった結果、自分が普段どれだけ多くのことを考えているかに気がついているだけなのです。
でも、飛び交う考えに意識を向けてはいけません。
すべてスルーして、ただ自分の呼吸の観察を続けます。

知らぬ間に、別のことを考えてしまっていることに気がついたら、また呼吸の観察に戻ります。

これを10分~15分間続けていると、心が静かな状態になります。
これだけであなたの意識は、一切波が無い湖のように明確で明晰になります。

ルーティン② 誘導瞑想

まず、静かな場所を探し、ルーティン①と同じような姿勢をとります。
自分の呼吸に集中して、目を自然に閉じます。
これからあなたは、自己認識を高め、物理的な身体からそれを切り離そうとします。

このようなシーンを想像してください。

あなたは今、美しく広大な庭園の中を歩いています。そこは自然に満ち溢れています。
綺麗な空気を味わい、あなたを囲む穏やかな環境を観察してください。

庭園

このような想像をする目的は、ビジュアライゼーションを通して架空の環境の中の自己認識を高めると共に、心と身体のストレスを解放することです。

穏やかな静寂に耳を傾けてください。
微かに鳥の鳴き声や、雨の雫が奏でる音が聞こえてくるかもしれません。
この架空の場所の想像が鮮明にすればするほど瞑想の効果は大きくなります。

裸足で歩く芝生の感触にも意識を向けてみてください。そして立ち止まって花に触れてみたり、自分の周りを流れる暖かい空気も肌で観察するのです。

好きなだけ庭園の散歩を続けてください。
常に歩き続けたほうがシーンが常に変わっていくので、集中力が持続しやすいです。

庭園のなかで緩やかな坂道を降りて行くと、それに反映されて意識が更に深いところ染み込んでいきます。

15分間このようなビジュアライゼーションを続けるとトランス状態のようになり、実際の身体の感覚がほとんどなくなります。

目を覚ますためには、深呼吸をしながら頭の中でゆっくりと5から1までカウントダウンをします。
カウントダウンが終わってちょっと間を置いてから目を開けましょう。

この自己誘導瞑想をすると、毎日の雑念を除いて自己意識を高めることができます。
想像するシーンは毎回変更してもいいので、自分が最もリラックスできる世界を鮮明なビジュアライゼーションで作り上げてみてください。

瞑想する時間の作り方

毎日瞑想することは良い事だとわかっていて、実践したいと感じていても、そんな時間を毎日作ることができないという人も多いでしょう。

あなたもそうであれば、それが最初の精神的な壁です。
近代の生活は人々に時間に対する大きなストレスを与えています。
その結果、自分が成し遂げたいことが何もできないと感じて虚無感に繋がる場合さえあります。
このような精神状態は健康に絶対によくありません。

瞑想の素晴らしいことの一つは、精神エネルギーを集中させて、自分の考えをはっきりさせることができるというところです。

その結果、自分のやるべきことの優先順位がはっきりして、より多くのタスクを効率よくこなせるようになります。つまり、瞑想をすれば、人生の時間に余裕が生まれるというパラドックスなのです。

一日15分間今日紹介したシンプルなルーティンを行うだけで、ストレスも解消できて、内なる平和を手にすることができます。