空を飛ぶ夢

夢の中で空を飛ぶことは、最も開放感にあふれて楽しくて高揚することだと思います。明晰夢の常連者は必ずやったことがあります。楽しすぎて、明晰夢に入るたびに毎回空を飛んだり、宙に浮いたり、舞い上がったり、ホバリングをしてみたりする人も多いです。

これまで空を飛ぶ夢を見た事がない人のために、それがどんな感じなのかなんとなくわかる動画があります。Just Cause 2というゲームのプレイ動画のモンタージュです。でも実際の明晰夢での体験では身体的な感覚も加わるのでこれの100倍くらい素晴らしいです。

夢の中で空を飛ぶ方法

人によっては、完全に自主的に明晰夢をコントロールして空を飛ぶ方法を見つけることができます。逆にポイントを教えてもらわないとできない人もいます。空を飛ぶことはあまり初心者向けではないからです。現実世界で普段空を飛ぶ事はないので、夢の中で空を飛ぶイメージをしても「重力には逆らえない」という潜在意識が邪魔をしてしまうのです。

また、重力に逆らうことができても、天井にぶつかったり、何かにひっかかったり、飛び上がるのに失敗したりしてしまうこともあります。

でも、そもそもそれが夢だとわかっているのに、なぜ空を飛ぶという空想を意識が妨害してしまうのでしょうか?

「お前が吸っているのは空気だと思うか?」

夢の中で空を飛ぶことができる精神について一番わかりやすく説明するとしたらこれです。映画「マトリックス」で、架空現実の中、ネオがモーフィアスに戦いでやられたとき、モーフィアスがネオに何と言ったか覚えているでしょうか?彼はネオよりも肉体的に強くて速かったから勝てたのではありません。
「お前が吸っているのは空気だと思うか?」とモーフィアスは言いました。

ここでの教訓は、モーフィアスは「自分はネオより強い」と信じていたから勝てたということです。明晰夢でもまったく同じコンセプトです。自分の「予想」をコントロールする必要があります。心の底から自身を持って自分は空を飛ぶことが上手なひとだと思うのです。そうすると、何もあなたを地面に落とすものはなくなります。

スーパーマンのように飛ぶには

一部の人たちは、初めての明晰夢で簡単にビルから飛び降りてスーパーマンのように自由自在に飛び回ることができます。ラッキーな人たちです。

でも人によっては、最初はそう上手くいかない場合もあります。まったく飛び立てないのです。飛ぼうとしても落ちることが目に見えているのです。

どうやってこの状態を打破するのか?その秘密を教えます。

シンプルに言うと、走る前に歩くことを覚えろ。です。
この場合で言うと、飛ぶ前に浮くことを覚えろですね。

ステップ1 明晰度を上げる

夢のどの要素をコントロールするにしても、半端な明晰度だといい結果は期待できません。「飛べる」というあなたのエゴ(意識)が「飛べない」という潜在意識と対決すので、まず最初に自分がこのミッションを成し遂げるパイロットだとわからせることが必要です。

そうするには、リアリティーチェックをして、自分が夢を見ているということを頭に理解させます。それを何度か繰り返し、周りを見渡し、夢の中での自覚意識を高め、すべての五感の感性を高めましょう。明晰夢にガッチリ入ったと感じたら準備OKです。

ステップ2 跳ねてみる

まず最初は走りながら軽くジャンプを繰り返てみてください。各ジャンプは低く、そして必ず地面に着地することによって、心を安心させることができます。

そして徐々に高さと距離をつけていき、どれくらいの動きがスムーズで簡単に感じるかを確かめましょう。

ステップ3 高いところに浮いてみる

ある程度自信がついてきたら、立ち止まって、数センチの高さに浮いてみましょう。「これは夢だから現実ではない」と自分に言い聞かせながらやりましょう。

宙に浮いている自分に対して自分がどれくらいコントロールできるのかを確認してみてください。そして、徐々に高さを上げていってください。1メートルくらいまで上がれたら前後左右に動いてみて、細かい動きもコントロールできることを確認します。そうすることによって更に自信をつけることができます。

次に、思いっきり上に上がって建物がおもちゃに見えるくらいの高さに行ってみてください。これはテストです。もし落ちそうになったら、自分が夢を見ているということを自分に言い聞かせると良いです。

ステップ4 宇宙で超高速で進む

超高速で飛ぶ練習をする究極の場所は宇宙です。宇宙には重力がないことを誰でも知ってますよね。なので落ちる心配はありません。

宇宙に行くには、真上に飛び、雲のレイヤーを通過した直後に、星がよく見える宇宙に飛び出るイメージをしてください。